ニキビ種類別の見分け方と治し方

思春期にニキビが出来やすかった方、大人になってからポツポツと出来始めた方など、同じニキビでも出来る原因や、治し方、予防方法が違うことをご存知でしょうか?

「たかがニキビ」と放置したり、思春期のニキビと同じように適当に潰して処理するなど、間違ったお手入れをしていると一生消えないニキビ痕が残ってしまう可能性もあります。今回は、ニキビができる原因と種類、それぞれの治し方について詳しく書きます。

目次

ニキビの原因

ニキビは、毛穴の汚れをきちんと落としきれていないことで出来てしまいます。

コメド(皮脂)が毛穴に溜まり、そこに常在細菌のアクネ菌が入り込んで増殖していきます。アクネ菌は通常はお肌を守る役割もあり悪い菌ではないのですが、栄養分の皮脂が増えることで、必要以上にどんどん増殖してしまいます。増殖し始めた菌をやっつけようと、白血球が戦ってくれますが、戦いに敗れたり相討ちした死骸がたまった部分が芯です。

芯部分の炎症が進むことでニキビの種類が分かれ、名前やケア方法が変わります。

種類別のニキビの見分け方と治し方

白ニキビの見分け方

見た目はポツポツと小さな白い膨らみで、痛みはありません。

生まれたばかりのニキビです。
この段階で適切な処理、ケアをすればすぐに治ります。

白ニキビの治し方

白ニキビは、まだ生まれたばかりの赤ちゃんニキビです。
クレンジング、洗顔で皮脂をしっかりと洗い流してください。白ニキビの段階で、お肌表面を清潔に保つことで治りも早くなり、痕が残る心配もありません。

黒ニキビの見分け方

見た目は、白ニキビの芯部分が黒くなっているものです。

黒ニキビと聞くと深刻そうに感じますが、状態は白ニキビと同じで赤ちゃんニキビです。
白ニキビを放置すると、毛穴に新たな皮脂や汚れが溜まり、その皮脂や汚れが毛穴の表面で酸化し、黒く見えるのです。

ただこの段階では、小さなポツポツの見た目が黒ずむ程度で、痛みや痒みはありません。
この段階までに適切な処理、ケアをしておくとニキビが成長することもありません。お肌の異変に早く気付くことが大切です。

黒ニキビの治し方

黒ニキビは、まだ子供のニキビです。
白ニキビと同様にクレンジング、洗顔を徹底して皮脂を溜めないようにし、洗顔後はしっかりと保湿しましょう。
黒ニキビの段階で清潔に保ち、保湿も十分に出来ていれば、治りも早く痕が残りにくいです。毛穴の汚れを落とし、炎症を抑えたいので、ニキビケア用の化粧品の使用をおすすめします。

赤ニキビの見分け方

見た目は赤く腫れ上がり、痛みや痒みを伴います。

芯が膨らんでいるため、メイクで隠すのが難しくなります。
赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビを放置している間にアクネ菌が増殖し、炎症を起こしている状態です。
またかなり炎症を起こしているため、芯を潰したりお肌のケアを怠ると、痕が残りやすいニキビです。

赤ニキビの治し方

赤ニキビは炎症が進み、痛みや痒み、腫れの症状が現れます。
芯を潰すと痕が残るので、スキンケアの際は細心の注意を払ってください。化粧品は、ニキビケア用ではなく、刺激が少なく保湿力が高いものを選びましょう。

クレンジングは低刺激で油分が少ないジェルタイプをおすすめします。洗顔は泡で出てくる洗顔など、濃密な泡で洗えるものが良いです。刺激が少なく、毛穴の汚れも落としてくれる泥洗顔もおすすめします。乾燥するとお肌が弱り、余計に刺激に弱くなるので、洗顔後はいつもより十分すぎるほど保湿を心掛けましょう。

黄ニキビの見分け方

芯の周りの赤い炎症が広がり、芯の部分が大きくなり黄色っぽく見え、触ると破裂することもあります。

黄ニキビは、赤ニキビよりも炎症がさらに進んだ状態です。
潰れると痕が残りやすくなるため、スキンケアやメイクでもかなり注意が必要なニキビです。

黄ニキビの治し方

黄ニキビは、赤ニキビよりも更に炎症が進み、芯に膿がたまり、痛みや痒み、腫れも大きくなります。ここまで炎症が進むとセルフケアでは根治が難しく、何度も同じところに同じようなニキビができ続けます。何かが触れたり、少し触るだけで芯が潰れてしまうので、早く皮膚科で診察してもいましょう。大体の場合塗り薬の治療で治ります。

スキンケアは、抗菌効果が高いニキビケア用の化粧品だと刺激が強すぎて余計に悪化する恐れもあるので、保湿力が高く、炎症を抑える効果が期待できるビタミンC配合の化粧品を使うことをおすすめします。ちなみにメイクで隠してもかなり目立ち、悪化させるだけなので、患部を避けてメイクしましょう。

紫ニキビの見分け方

色は紫っぽくなり、腫れも大きく血も滲み、かなり痛々しい見た目になります。

紫ニキビは、炎症が皮膚の奥深くまで進んでしまった状態で、ニキビの最終形態。
紫に見えるのは、芯の中で膿と血が混ざり、血流も悪くなっているため、もうセルフケアではどうしようもありません。
自分で何とかしようとせず、皮膚科で診察してもらいましょう。

紫ニキビの治し方

紫ニキビは、ニキビの最終形態で炎症がお肌の奥深くまで進んでしまっている状態です。膿と血が混ざり見た目もかなり痛々しいです。もう表面を清潔に保つという次元ではないので、今すぐ皮膚科で診察してもらい、早急に治療を受けてください。皮膚科の薬用化粧品と塗り薬、飲み薬も併用して治します。

 まとめ

全てのニキビケアにおいて気をつけなければならないことは、クレンジング、洗顔は優しく刺激を与えないことです。化粧水をコットンでつける方は、こすると刺激になるので、ニキビの部分は避けて手で優しく塗りましょう。

ニキビができる原因は、皮脂が毛穴に溜まり、アクネ菌が増殖することです。ニキビには5つの種類があり、名前も治し方も異なります。間違った知識でケアしてしまうと、一生痕が残ってしまうものもあるので注意が必要です。

セルフケアで治す場合は、ニキビの炎症度合いによって化粧品やケア方法を変えてください。いずれのニキビでも、クレンジング、洗顔は優しく、保湿を徹底してください。

結論は、絶対に痕を残したくない方は痛みを感じたら自己判断せずに皮膚科で診察してもらい、お肌をつるつるで健康な状態に戻しましょう。